暑い夏場のランニングや秋冬のマラソン大会へ向けての本格的な長距離トレーニングにおいて多くのランナーの悩みとなるのが、水分補給用の飲み物をどう携帯するのかという問題。単純にペットボトルや水筒を手に持って走ると邪魔ですし、かと言って喉が渇いたタイミングでその都度水飲み場や自動販売機へと立ち寄るのも面倒です。
そこで今回の記事では、ランニング初心者もマラソン上級者も快適に飲み物を持ち運べるオススメの水分補給グッズを紹介しています。走っても水やスポーツドリンクなどの水分入りのペットボトルや給水ボトルなどが揺れない、邪魔にならない給水アイテムを多数紹介しているので、是非参考にしてみてください。
目次
ランニング中の水分補給の重要性
長時間走り続けるランニングでは他のスポーツ同様に汗とともに体内の水分が失われるため、その失った水分量を補うように走りながらの定期的な水分補給が重要となります。特に発汗量の多い夏場に走ったり、秋冬のハーフマラソンやフルマラソンへ向けて10km以上、20km以上と本格的に走り込むなら尚更です。運動中の水分不足は、運動パフォーマンス低下につながるだけではなく、命にも関わる重い脱水症や熱中症などの原因にもなるため要注意です。
日本国内の主要陸上競技大会やマラソン大会を統括する団体である“日本陸上競技連盟”の資料「熱中症予防のための水分補給」では、運動中は気温28℃以下の場合は1時間あたり500ml、28℃以上の場合は1時間あたり1000mlの水分を複数回に分けてこまめに補給するように推奨されています。さらに、運動中の水分補給用の飲み物としては、汗で水分とともに失われる塩分を0.1〜0.2%程度含み、水分の吸収を助けたり走るエネルギー源にもなる糖分を3〜6%程度含むドリンクが推奨されています。そのため、走るなら、塩分と糖分もバランスよく摂れるスポーツドリンクを500ml以上携帯し、走りながらでもこまめな水分補給を心がけるようにしましょう。
走る際に飲む飲み物としては、緑茶やウーロン茶は基本的にNGです。それらの飲み物には利尿作用のあるカフェインが含まれているため、かえって脱水を招く可能性があります。
ランニング中に飲み物を快適に持ち運ぶ方法
- ボトルポーチ
- ランニングベルト
- ランニングベスト
- バックパック
- マルチポケットパンツ
発汗量の多い夏場のランニングシーンや、秋冬のマラソンレースへ向けて20kmや30km走などのロング走に取り組む際に欠かせないのが走りながらの水分補給。では、実際にどうやって水分補給用のドリンクを持ち運んだら良いのか気になっているランナーは多いはず。
基本的には、走りながら飲み物を携帯する方法は、「ボトルポーチ」、「ランニングベルト」、「ランニングベスト」、「バックパック」、「マルチポケットパンツ」の5つのアイテムを活用する方法があります。これらのグッズを使えば、走る際にドリンク入りのペットボトルや給水ボトル、ソフトフラスク、ハイドレーションバッグなどが邪魔になったり、揺れたりすることなく、飲み物を持ち運びながらでも快適に走ることが出来ます。
①ボトルポーチでペットボトルをウエストに固定する
まず、ランニング中に飲み物を携帯する一つ目の方法は、「ボトルポーチ」を活用する方法です。ボトルポーチとは、ペットボトルやウォーターボトルを腰部分に固定出来るボトルホルダー付きのウエストバッグのことで、夏場のランニングシーンにおけるランナーの定番給水グッズとなっています。
ボトルポーチ最大の特徴は、350〜600ml程度のペットボトルや給水ボトルをウエスト部分に収納し、走りながらでも手を後ろに伸ばすだけでスムーズにドリンクの出し入れが出来るところです。また、ランニング用に揺れにくい作りとなっているため、快適に持ち運び出来ます。さらに、通常のウエストポーチ同様に小物を収納するための収納スペースも搭載されているため、スマホや鍵、小銭といった小物も同時に携帯出来ます。
②ランニングベルトに給水ボトルを収納する
走る際にドリンクを持ち運ぶ二つ目の方法は、「ランニングベルト」を活用する方法です。ランニングベルトとは、ベルト型(チューブ型)の小物収納用ランニングポーチのことです。
ランニングベルトの最大の特徴は、一般的なウエストポーチと違い身体に密着するベルトタイプであるため、走行中もズレにくく、中に収納した小物も揺れにくいところです。ベルト内には、スマホや補給食、鍵、小銭といった小物に加え、150〜350ml前後の同メーカー専用給水ボトルや他社製のソフトフラスクなどを収納出来るため、水分携帯用アイテムとしても重宝します。特に、ランニングポーチ特有の走行中のズレや収納物の揺れが苦手という人にオススメです。
③ランニングベストの胸ポケットにフラスクを収納する
水分補給用飲料を持って走る三つ目の方法は、「ランニングベスト」を活用する方法です。ランニングベストとは、トレーニングやレースにおいて水分補給用ドリンクや補給食の携帯が必須であるトレイルランナーに人気の“着るタイプ”のバックパックのことです。
ランニングベストの最大の特徴は、ショルダーハーネスの胸部分の位置にソフトフラスク(給水用携帯ボトル)用の収納ポケットがあり、走りながらでも手軽に水分補給が出来るところです。背負うタイプの通常のバックパックに比べて体へのフィット感が高く、ズレや揺れが少なく、ソフトフラスクや補給食などを携帯していても安定して走れるのが強みです。また、収納部へのアクセスもしやすく、小物の出し入れがしやすいため、特に走行中の水分補給や糖質補給の頻度が多いトレイルランナーに人気のアイテムです。
④ハイドレーション対応バックパックを背負う
ランニング時に飲み物を持ち運ぶ四つ目の方法は、「バックパック(リュックサック)」を活用する方法です。特にハイドレーションバッグ対応のバックパックが水分補給用アイテムとして人気です。
バックパックの最大の特徴は、他のランニングバッグに比べて容量が大きく、一度にたくさんの水分を持ち運び出来るところです。また、ハイドレーションバッグ対応バックパックなら、フィルム状ボトルから伸びるチューブの先端から水分補給が可能です。つまり、水分補給の際にわざわざバックパックから水分を取り出すことなく、水分を背中に背負ったままの状態でスムーズな水分補給が出来るという訳です。トレランや長時間のロング走に挑戦するなら、たくさん飲み物を携帯出来るハイドレーション対応バックパックを選んでみるのがオススメです。
⑤マルチポケットパンツを活用する
ランニング時に水分補給用ドリンクを携帯する最後の五つ目の方法は、「マルチポケットパンツ」を活用する方法です。マルチポケットパンツとは、腰周囲に複数のポケットを備えたランニングパンツのことです。
マルチポケットパンツの最大の特徴は、他の方法に比べてより身軽に水分を携帯出来るところです。走るシーンで必ず着用するランニングパンツ自体に150〜350ml前後のソフトフラスクのような給水ボトルを収納出来るため、余計なバッグアイテムを身につける必要がなく、楽ちんです。また、当然、給水ボトルだけではなく、スマホや補給食、鍵などの小物も収納可能です。より身軽に飲み物を持ち運びたい人にオススメです。
ランニング中の水分補給が捗る!飲み物を携帯出来る給水グッズのオススメ
YURENIKUI スタンダード
ランニング中の水分補給用アイテムとしてボトルポーチを選ぶなら、「YURENIKUI(ユレニクイ)」がオススメです。ユレニクイは、大阪城公園近くに本店を構えるランニング専門店「RUN-WALK Style(ランウォークスタイル)」が展開するボトルポーチブランド。ランナー目線で開発されたユレニクイのボトルポーチは機能性抜群で、初心者から上級者ランナーに至るまで多くのランナーに人気の高いアイテムとなっています。
ユニニクイのボトルポーチの最大の魅力は、有名メーカーの類似製品と比較しても圧倒的に揺れにくいところです。ペットボトルやウォーターボトルを収納し走っても揺れにくいため、ジョギングはもちろん、本格的なマラソントレーニングでも活用出来る最強の水分補給グッズとなっています。また、ボトル収納部以外にも収納ポケットが充実しており、大型スマホも補給食も鍵もジャケットも収納出来る優れた収納性を誇っています。夏場のランニング用や秋冬のマラソン大会へ向けての本格的な走り込み用に給水グッズを準備するなら、まずは一番に試してみたいアイテムです。
Salomon Activeベルト
ペットボトルや給水ボトルを持ち運び出来るボトルポーチを選ぶなら、Salomon(サロモン)の人気ボトルポーチである「ACTIVEベルト」もオススメです。
サロモンのアクティブベルト(ボトルポーチ)の最大の魅力は、驚くほどに走りながらのボトルの出し入れがしやすいところです。ボトル収納部が斜め45度に傾斜した構造となっており、さらにボトルホルダー収納部もしっかりとした作りとなっているため、ボトルを出すのも戻すのもとにかくスムーズです。また、お尻への負担を軽減するような3D形状の専用ボトル(600ml)が付属されており、ボトルが体に当たる違和感も大幅に軽減されているため、つけ心地も快適です。ボトル収納部以外のポケットは小ぶりですが、スマホや鍵などの必要最低限の小物はしっかりと収納出来ます。使い勝手の良い給水ボトル付属のボトルポーチが欲しいという人に非常にオススメです。
FlipBelt クラシック
フィット感の高いランニングポーチであるランニングベルトを、水分補給用飲料の持ち運びアイテムとして活用するなら、まずはランニングベルトの定番である「FLIPBELT(フリップベルト)」がオススメです。フリップベルトは米国で生まれたベルト型ランニングポーチで、日本上陸後瞬く間にランナーの間で大ヒットした最強ポーチです。
フリップベルトの最大の魅力は、どれだけたくさんの小物を収納しても抜群のフィット感によりズレたり、収納物が揺れたりしないところです。従来のランニングポーチとは違ってチューブ型デザインを採用し、素材にも伸縮性の高い素材を採用することで、抜群のフィット感を誇ります。さらに、チューブ内がほぼ全て収納スペースとなっており、見た目から想像出来ないぐらいたくさんの小物を収納出来るのも魅力です。さらに、ウエストに気持ちよく密着する独自のアーク形状を採用したフリップベルト専用給水ボトル(アークウォーターボトル)もあるため、コンパクトながらも水分補給用飲料も携帯出来るという超優れものです。一般的なボトルポーチやランニングポーチのズレや揺れが気になるという人に一押しです。
Salomon PULSEベルト
飲み物の携帯グッズとしてランニングベルトを選ぶなら、Salomon(サロモン)のベルト型ポーチである「PULSE BELT(パルスベルト)」もオススメです。パルスベルトもフリップベルト同様に機能性が高く、ランナーの間で人気の高い小物収納アイテムです。
サロモンのパルスベルトの最大の魅力は、コンパクトでミニマルなデザインのポーチながらも、500mlのソフトフラスク(ハイドレーションフラスク)を収納出来るところです。また、シークレットポケットを備え、スマホやミニ財布なども安全に収納可能です。そして、4wayストレッチファブリックを採用し上下左右どの方向にも伸縮するためフィット感も抜群です。ズレたり、収納物が揺れたりすることを気にせず快適に走ることが可能です。おまけに、背面にはジャケットやトレランポールなどを収納するのに便利な2本のダイアゴナルストラップも備えています。
Salomon ACTIVE SKIN 4
夏場のランニングやトレラン中の水分補給用アイテムとしてランニングベストを選ぶなら、トレイルランナー御用達ブランドであるSalomon(サロモン)の高コスパベスト型バックパックである「ACTIVE SKIN 4(アクティブスキン4)」がオススメです。
サロモンのアクティブスキン4の最大の魅力は、サロモンの機能性の高いソフトフラスク500mlが2本付属しているのに定価でも約1万円で買えるコストパフォーマンスの高さです。また、ベスト自体の使い勝手も抜群で、2つの胸ポケットがあり、そこにソフトフラスクを収納出来るため、走りながらでも手軽に水分補給出来ます。さらに、フラスク用ポケット意以外にも、小物の収納に便利なストレッチポケットやジッパーポケットもあり、かなり機能的です。おまけに、背面のメインコンパートメントには1.5Lのハイドレーションバッグも収納出来るため、長時間のランニングシーンでも水分補給に困ることはありません。日々のトレーニングはもちろん、マラソンレースやトレランレースにもオススメのアイテムです。
THE NORTH FACE ティアールゼロ
機能性の高いランニングベストを選ぶなら、トレイルランナーから人気の高いアウトドアブランドであるTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)の「TR ZERO(ティーアールゼロ)」がオススメです。
ザ・ノース・フェイスのティーアールゼロの最大の魅力は、収納ポケットが充実しどのポケットも走りながらでもアクセスしやすく、小物の出し入れがスムーズであるところです。特に水分補給用のソフトフラスクの収納ポケットが優秀で、ゴムスピンドル付きであるため、走行中の予期せぬボトルの飛び出しを防止することが出来ます。また、フロント下部右側のストレッチポケットにはホイッスルジッパーが備わっているため、トレラン中の万が一に事態に便利です。フロント下部左側のストレッチポケットには内側に滑り止めが付いているためスマホを収納するのに便利です。その他にもサイドのストレッチスリットポケットや背面のセンターダブルジッパー付きメインコンパートメントを備えるなど、非常に機能的です。フィット感が高く走行中の安定性にも優れるため、トレランレース用にも非常にオススメです。
asics ランニングバックパック
飲み物を携帯用アイテムとしてランニングバックパックを選ぶなら、ランナー定番ブランドであるasics(アシックス)の「ランニングバックパック」がオススメです。
アシックスのランニングバックパックの最大の魅力は、ランニング中に手が届きやすい前側にボトル用ポケット備え給水ボトルを収納出来るところです。ボトルだけではなくエナジージェルやサプリなどの補給食を収納することも可能です。給水ボトルと補給食ともに取り出しやすいポジションに収納出来るため、走りながらでも手軽に水分補給したり、栄養補給したり出来ます。また、背中部分のメインコンパートメントは十分な収納力を誇り、レインジャケットやタオルなども収納可能です。夜間の視認性を高めるリフレクタープリントを施しているため、早朝ランや夜間ランでも使いやすいバッグです。水分を携帯しスムーズに水分補給したいし、容量も大きめのバッグが欲しいという人にオススメです。
THE NORTH FACE マーティンウィングLT
ランニング時の水分補給用に飲み物の持ち運びアイテムとしてバックパックを選ぶなら、THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)の「マーティンウィングLT」がオススメです。
ザ・ノース・フェイスのマーティンウィングLTの最大の魅力は、ハイドレーションバッグ対応で一度にたくさんの水分を携帯出来るところです。背負うバックパックタイプであるため多めに水分を収納しても重みを感じにくく、長時間のランニングやトレランシーンでも快適な水分補給が可能です。また、背面には通気性に優れた軽量エアメッシュを採用し、ショルダーハーネスにも通気性の高いメッシュ素材を採用しているため、夏場でも蒸れにくく快適に背負うことが出来ます。さらに、夜間の視認性を高めるリフレクターも採用しているため、夏場の夜ラン用にもオススメです。
ミズノ ランニングマルチポケットパンツ
水分補給用のソフトフラスクを収納出来るマルチポケットパンツを選ぶなら、mizuno(ミズノ)の大ヒット商品である「ランニングマルチポケットパンツ」がオススメです。
ミズノのランニングマルチポケットパンツの最大の魅力は、腰回り360°を収納スペースとして活用出来る抜群の収納力を誇るパンツである点です。スマホや補給食はもちろん、ソフトフラスクも収納出来るため、ランニング中に飲み物を持ち運ぶためのアイテムとして活用出来ます。また、パンツは独自のタイトシルエットを採用し、ポケット部分にはストレッチ性の高い素材が使われているため、小物を収納しても収納物が揺れたりすることなく、快適に走れるのも特徴です。現在、ランニングマルチポケットはさまざまなメーカーより販売されていますが、その火付け役となったのがミズノのランニングマルチポケットパンツです。マルチポケットパンツに興味があるなら、まずはこのアイテムを選んでみるのがオススメです。もちろん、トレーニング用にもマラソン大会用にもオススメ出来ます。
ミズノ ランニングマルチポケットパンツロング
ソフトフラスク(給水ボトル)を収納出来るランニング用マルチポケットパンツを選ぶなら、mizuno(ミズノ)の「ランニングマルチポケットパンツロング」もオススメです。
ミズノのランニングマルチポケットパンツロングの最大の魅力は、便利なマルチポケット機能付きのロングパンツであるところです。多くのマルチポケットパンツは丈が短めの中・上級者向けの丈感(ショートパンツタイプ)となっており、ガチ勢ぽいと敬遠する初心者も多いですが、ミズノのロング丈なら初心者でも履きやすいです。また、春夏の日焼け対策になりますし、秋冬の寒い時期には防寒対策にもなります。もちろん、ウエスト部分の収納力は抜群で、水分補給用ソフトフラスクや補給食、スマホなどを収納可能です。初心者ランナーでも履きこなしやすいロング丈のマルチポケットパンツを求める人に非常にオススメです。
飲み物の持ち運びに便利なアイテムを活用し、ランニング中も適切な水分補給を心がけよう
夏場のランニングシーンや、マラソンレースへ向けての本格的な走り込みをする時期には走りながらの水分補給が重要となってきます。そんな時に大活躍してくれるのが、走りながらでもスポーツドリンクなどの飲み物を持ち運べるボトルポーチやランニングベルト、ランニングベスト、バックパック、マルチポケットパンツといったアイテムたちです。
それらの水分補給用グッズを活用すれば、走りながらの給水がより手軽なものとなるはずです。気温の高い時期に走る、秋冬でも15km〜30kmの長い距離を走るなんて場合は是非それらのアイテムを活用し、走る際もこまめな水分補給を心がけるようにしましょう。