中学・高校の陸上競技全25種目一覧!種目選びの参考となる各種目の特徴も紹介

更新日: 著者:RUNNAL編集部

中学校・高校の短距離・中距離・長距離・競歩・リレー競技からなるトラック競技、跳躍競技・投擲競技からなるフィールド競技、トラック競技とフィールド競技の混成競技まで全25種目を一挙に一覧形式で紹介させていただきます。それぞれの種目の特徴や求められる適正等も紹介しているので、中学・高校での種目選びの参考にしてみてください。また、各種目の中学生記録や高校生記録も一緒に紹介しています。

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短距離種目

100m(中学・高校)

陸上競技の花形種目”100m”。スピードに自信がある選手同士が、最速を目指し凌ぎを削る人気種目です。100mを速く走るためには速筋が重要。生まれながらの身体能力に優れる人や俊敏性に優れる人におすすめの種目。人気種目なだけに、強豪校や部員数が多い学校では、限られた出場枠を確保するために学校内での熾烈の争いが展開されることも。

中学校や高校だけではなく、大学、そして世界陸上やオリンピックでも一番注目される種目。瞬発力やスピードに自信がある人は100mに挑戦してみましょう。

100mの中学記録・高校記録

  • 中学男子:片山瑛太 10秒54(2023)
  • 中学女子:三好美羽 11秒57(2024)
  • 高校男子:桐生祥秀 10秒01(2013)
  • 高校女子:土井杏南 11秒43(2012)

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200m(中学・高校)

200mも100m同様に優れた瞬発力とスピードが求められる種目です。200mの場合は100mと違って走り出しはコーナーを走る必要があるため、速く走るためにはコーナーリングも大切。100mの2倍の距離を走るため、速いスピードを長く維持するスピード持久力も求められます。

200mも100m同様に話題を集めやすく人気の種目。

200mの中学記録・高校記録

  • 中学男子:日吉克実 21秒18(2010)
  • 中学女子:ハッサン・ナワール 23秒99(2019)
  • 高校男子:サニブラウン・アブデル・ハキーム 20秒34(2015)
  • 高校女子:齋藤愛美 23秒45(2016)

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400m(中学・高校)

400mはトラック1周をほぼ全力疾走で走り切る過酷な種目。速いスピードとともに、400mを走り切るためのスピード持久力が求められます。過酷な400mですが、トラック1周をスピードある走りで駆け抜ける爽快感が魅力。短距離種目と中距離種目両方の適正がバランス良く求められる種目で、スピードと持久力両方に自信がある人におすすめ。また、パワーと持久力両方を兼ね備えた人に最適。

400mの中学記録・高校記録

  • 中学男子:谷川鈴扇 48秒18(2009)
  • 中学女子:人見仁菜 55秒56(2023)
  • 高校男子:金丸祐三 45秒47(2005)
  • 高校女子:杉浦はる香 52秒52(2013)

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110mH/100mH(中学・高校)

男子は110mH、女子は100mH。コース上の10台のハードルを跳び越えながら110m(100m)の速さを競う競技です。ハードルをスピードロスなく効率よく跳び越えながら走ることが必要。そのため、足のバネと柔軟性が求められる競技です。さらにリズムの良さもあると良し。

110mHの中学記録・高校記録

  • 中学男子:高城昊紀 13秒50(2023)
  • 高校男子:西徹朗 13秒69(2021)

100mHの中学記録・高校記録

  • 中学女子:香取奈摘 13秒42(2022)
  • 高校女子:小林歩未 13秒34(2018)

400mH(高校)

400mHは高校になってから追加される種目。コース上にある10台のハードルを跳び越えながら400mを走り抜ける種目です。スピードとともに強いタフさが求められます。400mの種目に挑戦してみようと思っている人は400mHも視野に入れてみてください。意外と400mよりも400mHの方が適正があり、上位に食い込めるようになるということも珍しくありません。

400mHの中学記録・高校記録

  • 中学男子:足立俊治 53秒09(1990)
  • 中学女子:平河香 63秒10(1996)
  • 高校男子:為末大 49秒09(1996)
  • 高校女子:瀧野未来 56秒90(2023)

リレー種目

4x100mR(中学・高校)

100m同様に陸上競技の花形種目である”4x100R”。通称”4K”。4人のリレー選手で、トラック1周(400m)を走るリレー種目。4x100Rには、100mや200mを専門にしている選手が出場することが多いです。チーム内でもスピードに自信がある選手が選抜されます。

4x100mRの中学記録・高校記録

  • 中学男子:吉田中学校 42秒45(2019)
  • 中学女子:桐蔭中学校 47秒04(2019)
  • 高校男子:洛南高校 39秒34(2022)
  • 高校女子:東京高校 44秒48(2015)

4x400mR(高校)

4x400Rは4人で1マイル(1600m)走るため、通称”マイル(リレー)”と呼ばれています。中学校のリレー種目は4x100Rのみですが、高校からは4x400Rも追加されます。1選手が400mを走り4人で合計1600mを走る種目で、大会を大きく盛り上げてくれる種目です。大会の最終日の最終種目として実施される場合が多く、大きな感動を生む種目です。主に200mや400m、800mを走る選手が選抜されます。

4x400mRの中学記録・高校記録

  • 高校男子:東福岡高校 3分07秒81(2022)
  • 高校女子:東大阪大学敬愛高校 3分37秒秒67(2016)

中長距離種目

800m(中学・高校)

陸上競技の”格闘技”と言われる800m。トラックを2周する800mは格闘技と称されるほど、レース中の位置取りが激しい種目です。速いスピードでトラックを2周するため、スピードとともに高いスピード持久力が求められます。スピードと持久力に自信がある人におすすめの種目です。

800mの中学記録・高校記録

  • 中学男子:馬場勇一郎 1分52秒43(2016)
  • 中学女子:高橋ひな 2分07秒19(2013)
  • 高校男子:落合晃 1分45秒82(2024)
  • 高校女子:久保凛 1分59秒93(2024)※日本記録

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1500m(中学・高校)

トラックのバックストレートからスタートし、トラック3周と300mを走る1500m。中学校女子では最長距離となるため中学女子にとっては長距離種目。高校生では持久力とともにスピードも止められる中距離種目。1500mの勝負所はラスト200m。勝負を制するためには、ラスト200mでの力強いスパート力が重要。

1500mの中学記録・高校記録

  • 中学男子:川口峻太朗 3分49秒02(2021)
  • 中学女子:福田有以 4分19秒46(2010)
  • 高校男子:佐藤圭汰 3分37秒18(2021)
  • 高校女子:小林祐梨子 4分07秒86(2006)

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3000m(中学男子・高校女子)

中学男子の最長距離3000m。高校では女子の長距離種目。200mのスタート位置あたりからスタートしトラックを7周と200m走る種目です。このぐらいの距離になってくると高い持久力が求められるようになります。持久力に自信がある人におすすめの種目です。

3000mの中学記録・高校記録

  • 中学男子:増子陽太 8分11秒12(2022)
  • 中学女子:山中美和子 9分10秒18(1993)
  • 高校男子:佐藤圭汰 7分50秒81(2021)
  • 高校女子:小林祐梨子 8分52秒33(2005)

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5000m(高校男子)

男子の場合、中学までは3000mが最長距離。高校になると最長距離は5000mまで伸びます。5000mはトラックを12.5周する種目。体力に自信があるものが、己の限界を超えて、ぶつかり合う種目です。長い距離を走ることが好きな人や、体力に自信がある人におすすめ。トラックを12.5周も走るため、持久力だけではなく忍耐力や我慢強さも適正としても求められます。

5000mの中学記録・高校記録

  • 中学男子:石田洸介 14分32秒44(2017)
  • 中学女子:石井千佳 16分22秒00(1989)
  • 高校男子:吉岡大翔 13分22秒99(2022)
  • 高校女子:藤永佳子 15分22秒68(1999)

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3000mSC(高校男子)

トラック上の5つの障害物”ハードル”を跳び越えながら3000mを走る種目。障害物の一つは、落下地点に水濠があり、エキサイティングな種目です。5000mや1500mに挑戦するなら、3000m障害にも挑戦してみましょう。意外と3000m障害に適正があるということも。

3000mSCの高校記録

  • 高校男子:永原颯磨 8分32秒12(2023)
  • 高校女子:吉村玲美 10分07秒48(2018)

5000mW(高校)

中学校にはなかった競歩。高校では男子・女子ともに5000mWが追加されます。5000mを競歩で競う種目。長距離種目を専門にしている選手の中には、競歩に挑戦してみて大きく才能が開花するというケースも多いです。

5000mWの高校記録

  • 高校男子:住所大翔 19分29秒84(2017)
  • 高校女子:藤井菜々子 21分33秒44(2017)

跳躍競技

走高跳(中学・高校)

跳び越えるバーの高さを競う競技。”ハイジャンプ”ともいわれています。走高跳は強いバネが求められる種目です。跳躍力に自信がある人は是非挑戦したい種目です。

走高跳の中学記録・高校記録

  • 中学男子:境田裕之 2.10m(1986)
  • 中学女子:佐藤恵 1.87m(1981)
  • 高校男子:戸邉直人(2009)
  • 高校女子:佐藤恵 1.90m(1983)

走幅跳(中学・高校)

走高跳は跳ぶ高さを競う競技。一方、走幅跳は、遠くへ跳ぶ能力を競う競技です。助走をつけて、より遠くへ跳んだ人が勝負を制します。走幅跳は助走時のスピードと、跳躍時の跳躍力両方が求められる競技。

走幅跳の中学記録・高校記録

  • 中学男子:和田晃輝 7m40(2016)
  • 中学女子:藤山有希 6m20(2016)
  • 高校男子:藤原考輝 8m12(2019)
  • 高校女子:中野瞳 6m44(2007)

棒高跳(中学男子・高校)

中学校では男子のみ、高校からは男子とともに女子も追加される棒高跳。棒を使って、高く跳ぶ能力を競います。棒の反発力を使って跳ぶため、走高跳よりも格段に高く跳ぶことが出来ます。見る側にはダイナミックで、跳ぶ側は爽快感のある種目です。

棒高跳の中学記録・高校記録

  • 中学男子:古澤一生 5m05(2017)
  • 高校男子:古澤一生 5m51(2020)
  • 高校女子:村田蒼空 4m16(2022)

三段跳(高校)

高校で追加される跳躍種目”三段跳”。ホップ・ステップ・ジャンプという3回の跳びで跳んだ距離を競う競技です。走り幅跳びよりもテクニックが求められる競技で、スピード、跳躍力とともに技術力が勝負を大きく分けます。

三段跳の高校記録

  • 高校男子:宮尾真仁 16m13(2022)
  • 高校女子:王迪 13m10(2001)

投擲競技

砲丸投(中学・高校)

フィールド種目の一つ”砲丸投”。砲丸を遠くへ投げる能力を競う競技。中学男子は5.000kg、女子は2.721kg、高校男子は6.000kg、女子は4.000kgの砲丸を使用します。

砲丸投の中学記録・高校記録

  • 中学男子:奥村仁志 17m85(2015)
  • 中学女子:奥山琴未 17m45(2024)
  • 高校男子:アツオビン・ジェイソン 19m28(2020)
  • 高校女子:郡菜々佳 15m70(2015)

円盤投(高校)

高校で追加される投擲競技”円盤投げ”。円盤を遠くへ投げる能力を競う競技です。高校男子は1.75kg、女子は1kgの円盤を使用します。

円盤投の高校記録

  • 高校男子:山下航生 58m38(2018)
  • 高校女子:齋藤真希 54m00(2019)

やり投(高校)

助走をつけて、槍を遠くへ投げる能力を競う競技。男子は800g、女子は600gの槍を使用します。

やり投の高校記録

  • 高校男子:村上幸史 76m54(1997)
  • 高校女子:北口榛花 58m90(2015)

ハンマー投(高校)

ハンマーを遠くへ投げる能力を競う競技。男子は6kg、女子は4kgのハンマーを使用します。

ハンマー投の高校記録

  • 高校男子:山口翔輝夜 68m99(2022)
  • 高校女子:村上来花 62m88(2021)

混成競技

四種競技(中学)

トラック種目とフィールド種目を組み合わせた混成競技。中学校の混成競技は4種目からなる4種競技。男子の場合は、トラック種目として110mHと400m、フィールド種目として砲丸投げと走高跳。女子の場合は、トラック種目として100mHと200m、フィールド種目として砲丸投と走高跳。

四種競技の中学記録

  • 中学男子:高橋大史 3091点(2020)
  • 中学女子:岡田紗和 3233点(2024)

八種競技/七種競技(高校)

高校の混成競技は、男子は八種競技、女子は七種競技。男子は、トラック種目の100m、400m、110mH、1500m、フィールド種目の走幅跳、走高跳、砲丸投、やり投の計8種目を実施。女子はトラック種目の200m、100mH、800m、フィールド種目の走幅跳、走高跳、砲丸投、やり投の計7種目を実施。

八種競技の高校記録

  • 高校男子:高橋諒 6264点(2023)

七種競技の高校記録

  • 高校女子:ヘンプヒル恵 5519点(2014)

    RUNNAL編集部

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