心電図搭載スマートウォッチのおすすめ

【2022最新】心電図(ECG)搭載スマートウォッチのおすすめ5選【iOS/Android】

更新日: 著者:RUNNAL編集部

日々の健康管理のためにスマートウォッチを活用するなら、心電図(ECG)機能搭載の機種を選んでみるのもオススメ。心臓の健康状態を把握するための心電図計測は、病院での診察や健康診断で実施される心電図検査を受けるか、オムロン製などの家庭用心電図計を活用するのが一般的です。ただし、最新のスマートウォッチではApple Watchを筆頭にヘルスケア機能の一つとして心電図機能を内蔵したものが増えており、いつでもどこでも手軽に心電図を取ることができるようになっています。

今回の記事では、スマートウォッチに搭載されている心電図機能とはどんなものか、実際の計測精度はどのぐらいかといった気になる情報を提供しつつ、心電図機能搭載のオススメのスマートウォッチを紹介しています。また、スマートウォッチの心電図に関する注意点も紹介しているので、是非参考にしてみてください。

※記事内で紹介している商品を購入した際、売上の一部がRUNNALに還元される場合があります。

スマートウォッチの心電図(ECG)とは

米国大手IT企業であるApple社のスマートウォッチである「Apple Watch(アップルウォッチ)」を筆頭に、近年のスマートウォッチの重要なヘルスケア機能として注目を集めているのが“心電図(ECG:Electrocardiogram)”です。

心電図とは、生命維持のために絶えず全身に新鮮な血液を送り続けるために拍動している心臓の筋肉から発生する微弱な電気信号を拾い上げ、波形として記録したものです。心電図を取ることで、心臓の健康状態の把握や不整脈(脈のリズムがおかしくなった状態)の診断に役立てることが出来ます。通常は、心電図検査は病院の診察室のベッドに横になり、手足と胸に複数の電極をつけて実施するのですが、それを簡易的に手元で計測出来るようにしたのがスマートウォッチの心電図機能です。

例えば、Apple Watchの場合はウォッチ内の心電図Appを開き、ウォッチをつけている側の腕を机や膝の上に置き、もう一方の手の指をウォッチ側面にあるDigital Crownの上に乗せ30秒間じっとするだけで簡単に心電図測定が出来ます。つまり、いつでもどこでも約30秒で手軽に心電図が測定できるのです。測定後には「洞調律(心臓が50〜100BPの一定のパターンで拍動している)」「心房細動(心臓が不規則なパターンで拍動している)」「高心拍または低心拍」「測定不能(なんらかの理由で測定に失敗した)」のいずれかの結果が得られます。さらに、不規則な心拍の通知機能もあり、不整脈の中でも最も多く、放置すると脳梗塞や心不全の危険因子ともなる心房細動の兆候を早期に掴むのに役立てることが出来ます。

スマートウォッチの心電図は心房細動の兆候の早期発見に役立つ可能性が高い

心電図の波形

スマートウォッチの心電図機能は結局、何に役立つのか。それは日本人の死亡原因の第2位である心疾患のリスクとなる心房細動の早期発見です。もちろん、スマートウォッチの心電図はあくまでもスマートウォッチのヘルスケア機能の一つで、病院で実施される心電図検査にとって代わるものではなく、その計測結果が医師の診断にとって代わるものでもありません。ただし、病院へ行く一つのきっかけになることは間違いありません。

ちなみに、心房細動とは「心房細動.com(公益社団法人日本脳卒中協会監修)」によると、"心房内に流れる電気信号の乱れによって起きる不整脈の一種のことで、心房が痙攣したように細かく震え、血液をうまく全身に送り出せなくなる病気”とのこと。そして、「動悸」「息切れ」「疲れいやすい」といった症状が見られ、放置すると最悪の場合に脳梗塞や全身性塞栓症へとつながる可能性があるとのこと。

スマートウォッチの心電図の精度はどのぐらい??

Apple Watchの心電図機能

手元で手軽に心電図を測定出来るのは便利ですが、肝心の精度はどのぐらいか気になるところ。スマートウォッチの心電図の計測精度はメーカーにより異なりますが、Apple Watchに関しては40万人以上を対象にした大規模な心房細動の検出精度の調査「心房細動を検出するためのスマートウォッチの大規模評価」が実施されており、その調査結果によるとApple Watchによる通知の陽性的中率は84%だったとのこと。そのため、Apple Watchに関してはかなりの精度が期待出来ます。

また、フィットネストラッカー大手であるFitbitの440人をターゲットにした臨床試験では、Fitbit製の心電図が98.7%の確率で心房細動の人を特定し、100%の確率で正常な洞調律の人を特定出来たという結果も出ています。

このように有名メーカーの心電図機能は、十分な計測精度を誇るため、日々の健康管理に役立てることが出来ます。ただし、厚生労働省がApple Watchの心電図機能を国内承認するにあたり各医療関係団体へと送付した資料(「家庭用心電計プログラム」および「家庭用心拍数モニタリングプログラム」の適正使用に関するお知らせ)には、従来の心房細動の兆候の検出を補助的に行うものではあっても、従来の医師による診断に代わるものではないとあります。さらに、心房細動以外の不整脈の兆候や、虚血性疾患やその他の心臓疾患の検出を出来るものではないと記されているため、心臓の健康状態を正しく把握するためにはやはり病院へ行って医師や検査技師のもとに心電図検査を受ける必要があります。

心電図搭載スマートウォッチを購入する前に知っておきたい注意点

スマートウォッチを活用する人

注意点①心電図搭載機種でも日本では使えない可能性もある

初めて心電図機能搭載のスマートウォッチを選ぶにあたり注意しておきたい点があります。その一つ目が、心電図搭載のスマートウォッチであっても日本国内では使えない可能性があるということです。

スマートウォッチ内の心電図機能(ECGアプリケーション)も医療機器に該当するため、日本国内でその心電図機能を提供するには厚生労働省の認可(承認)を得る必要があります。現状、残念ながら正式に医療機器として認可を取得しているのはApple社のApple Watch内の心電図Appのみです。GalaxyやHUAWEI、Fitbitなどのメーカーにも心電図機能搭載の機種はありますが、それらの機能は日本発売のモデルでは使えないように制限されています。いずれそれぞれのメーカーも国内承認を得て、それに伴うアップデート後に心電図機能が使えるようになる可能性はありますが、それがいつになるかはわかりません。

注意点②無名メーカーの心電図機能は信頼性が極めて低い

二つ目の注意点は、無名メーカーの心電図機能は極めて計測精度の信頼性が低い可能性が高いことです。

Amazonや楽天市場では無名ブランドの安くて高機能なスマートウォッチが多数販売されています。その中には、商品説明欄に心電図機能が使えると記載されている商品もあります。ただし、それらの心電図機能はオモチャ程度にしか使えないような極めて精度が低いものが大半なので、購入時はその点だけ覚悟しておく必要があります。基本的に1万円以下でまともに使える心電図機能搭載のスマートウォッチはありません。

心電図搭載スマートウォッチのおすすめ【日本国内認可取得済み】

Apple Watch Series 8

心電図機能搭載のスマートウォッチが欲しいなら、現状はApple Watch一択です。現在すでに日本国内の承認を得ていて、買ってすぐに心電図機能が使えるのはApple Watchのみです。Apple Watchの心電図機能は計測精度が高く、医療従事者にも広く認知されているということで、iPhoneユーザーなら間違いのないスマートウォッチです(※残念ながらAndroidスマホでは使えません)。

Apple Watch Series 8は、心電図機能以外にも、血中酸素濃度測定機能や皮膚温測定機能、睡眠モニタリング、心拍数モニタリング、そして不規則な心拍リズムの検出を通知してくれる機能にと、とにかく健康関連の機能が充実しています。さらに、iPhoneに届く電話やメール、メッセージ、LINE、その他アプリの通知を手元で素早く確認出来、電話の応答や発信、メールやメッセージ、LINEへの返信も出来ます。おまけに電子マネーもSuicaにiD、QuickPayと日本で使える多数の電子マネーに対応しています。iPhoneユーザーならApple Watch Series 8がオススメ。

心電図搭載スマートウォッチのおすすめ1

商品名:Apple Watch Series 8(45mm)
参考価格:64,800円
サイズ:45x35x10.7mm
重量:38.8g
ベゼル:アルミニウム
バンド:シリコン
ディスプレイ:AMOLED(396x484)
防水:5 ATM
バッテリー:18時間
通知機能:◯
通話機能:◯
GPS計測:◯
心拍数計測:◯
睡眠計:◯
心電図:◯
血中酸素濃度:◯
音楽プレイヤー:◯
電子マネー:◯(Suica/PASMO/iD/QUICPay/Visaタッチ決済/PayPay/Tマネー/LINE Pay/メルペイ/au Pay/WAON/nanaco)

心電図搭載スマートウォッチのおすすめ【日本国内認可未取得】

Galaxy Watch4

Androidスマホユーザーには、SamsungのGalaxyシリーズの最新スマートウォッチである「Galaxy Watch4」がオススメ。Galaxy Watch4は、現状は日本国内で心電図機能は利用出来ないのですが、Apple Watchをの凌ぐたくさんの画期的なヘルスケア機能を搭載しています。

Galaxy Watch4の目玉機能が、体組成計機能です。手元で手軽に骨格筋や体脂肪量、体脂肪率、体内の水分、BMIなどを測定出来ます。さらにこれも現状は日本国内未対応ですが血圧測定機能も搭載しています。その他血中酸素濃度やアドバイスも受けられる高度な睡眠計測機能搭載と、健康管理機能が非常に充実しています。また、OSにはWear OSを搭載しているため、Google Playストアが利用出来、Google FitやGoogle Map、Spotifyなど数あるアプリから好きなアプリをインストール出来るのも魅力です。デザイン製も優れているため、Androidユーザーなら選んでおいて間違いのないスマートウォッチです。

心電図搭載スマートウォッチのおすすめ4

商品名:Galaxy Watch4
参考価格:39,600円
サイズ:44.4x43.3x9.8mm
重量:30.3g
ベゼル:アルミニウム
バンド:シリコン
ディスプレイ:AMOLED(450x450)
防水:5 ATM
バッテリー:40時間
通知機能:◯
通話機能:◯
GPS計測:◯
心拍数計測:◯
睡眠計:◯
心電図:◯
血中酸素濃度:◯
音楽プレイヤー:◯
電子マネー:-

Amazfit GT 3 Pro

ビジネスシーンでもスマートにカッコよく着用出来るクラシックデザインのスマートウォッチが欲しいという人には、スマートウォッチ専業ブランドであるAmazfitのプレミアムモデル「Amazfit GT 3 Pro」がオススメ。

Amazfit GT 3 Proは、ベゼルにアルミニウム、バンドにブランレザーを採用。そしてベゼルレスデザインと曲面ガラスを採用し、スマートウォッチとは思えないぐらいにスタイリッシュなデザインとなっています。また、デザイン面だけではなくヘルスケア機能とワークアウト機能も非常に充実したハイスペックウォッチとなっています。ヘルスケア機能は、心拍数モニタリング、血中酸素の24時間モニタリング、睡眠モニタリング、ストレスレベルモニタリング、日本未対応ながら心電図にと、機能が豊富。さらに、150種類のスポーツモード搭載で、スポーツの自動検出機能も搭載し、おまけにVO2MAX測定やトレーニング負荷、トレーニング効果などの専門的なデータもチェック出来るようになっています。ビジネスシーンにもスポーツシーンにも活用するなら間違いのない機種です。

心電図搭載スマートウォッチのおすすめ5

商品名:Amazfit GTR 3 Pro
参考価格:39,800円
サイズ:46x46x10.7mm
重量:32g
ベゼル:アルミニウム
バンド:レザー
ディスプレイ:AMOLED(480x480)
防水:5 ATM
バッテリー:12日間
通知機能:◯
通話機能:◯
GPS計測:◯
心拍数計測:◯
睡眠計:◯
心電図:◯
血中酸素濃度:◯
音楽プレイヤー:◯
電子マネー:-

Fitbit Sense

精度の高い心電図機能搭載のスマートウォッチを選ぶなら、健康管理に役立つウェアラブルデバイスを長年販売してきたFitbitのプレミアムスマートウォッチである「Fitbit Sense」もオススメ。

Fitbit Senseも現状は心電図機能は日本未対応ですが、精度の高い心電図機能を搭載しております。また、世界初となるストレス管理用EDAセンサーを搭載し、高いレベルでのストレスレベルの測定が出来るのも魅力です。また、EDAセンサーを活用した推定睡眠字皮膚温や、血中酸素ウェルネス、呼吸数、心拍変動(HRV)などの測定値から健康状態を総合的に、より詳しくチェック出来ます。毎日の健康管理に役立てたい人にぴったりです。また、Suica対応である点もFitbit Senseの魅力。

心電図搭載スマートウォッチのおすすめ2

商品名:Fitbit Sense
参考価格:34,990円
サイズ:40.48x40.48x12.35mm
重量:?
ベゼル:ステンレススチール
バンド:シリコン
ディスプレイ:AMOLED(336x336)
防水:5 ATM
バッテリー:6日間
通知機能:◯
通話機能:◯
GPS計測:◯
心拍数計測:◯
睡眠計:◯
心電図:◯
血中酸素濃度:◯
音楽プレイヤー:◯
電子マネー:◯(Suica/Visaタッチ決済)

Fitbit Charge 5

心電図搭載スマートウォッチを出来るだけ安く買いたいという人に、Fitbitの人気シリーズであるFitbit Chargeシリーズの最新モデル「Fitbit Charge 5」がオススメ。Fitbit Charge 5は現状は日本での心電図機能は未対応ですが、2万円台で買えるお買い得な機種です。

Fitbit Charge 5は、通話機能や音楽プレイヤー機能といった機能をカットすることで、心電図機能搭載ながら2万円台半ばで買えるのが魅力の機種。心電図以外にも、ストレスマネジメント機能やスコア付きの睡眠モニタリング機能、血中酸素濃度測定機能、心拍変動、呼吸数と、たくさんのヘルスケア機能が搭載されています。また、スマートバンドタイプでは珍しくGPSセンサーも内蔵しているため、スマホ無しにランニングやサイクリングでのGPS計測(距離やペースを計測)が可能です。おまけに、手元で手軽にキャッシュレス決済が出来るSuicaにも対応し、非常に便利なスマートバンドとなっています。

心電図搭載スマートウォッチのおすすめ3

商品名:Fitbit Charge 5
参考価格:24,990円
サイズ:21.93x14.75mm(画面サイズ)
重量:?
ベゼル:ステンレススチール
バンド:シリコン
ディスプレイ:AMOLED
防水:5 ATM
バッテリー:7日間
通知機能:◯
通話機能:-
GPS計測:◯
心拍数計測:◯
睡眠計:◯
心電図:◯
血中酸素濃度:◯
音楽プレイヤー:-
電子マネー:◯(Suica/Visaタッチ決済)

日々の健康管理に心電図搭載スマートウォッチを活用してみよう

健康のためにスマートウォッチを使う男性

日々の健康を管理するのに心強いのがさまざまな健康機能が搭載されたスマートウォッチ。特に手元で手軽に心電図計測出来る心電図機能搭載のスマートウォッチがあれば、より心強くなります。

現状は日本での心電図機能が承認されている製品はApple Watchのみですが、今後より多くの製品が続々と国内承認される可能性もあります。その場合、心電図搭載スマートウォッチを持っていればアップデートにより心電図機能が使えるようになります。是非、心電図搭載のスマートウォッチを日々の健康管理の相棒として活用してみましょう。

    RUNNAL編集部

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